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2009年12月21日

社長の経営哲学その3(事業と商売)

直前2回で事業と商売の違いを感覚的に記述しましたが、もう少し深掘りします。


どの企業の経営者や経営幹部も新規事業や新年度事業計画を組むときの考え方として、

売り上げ原価経費利益

と言う方程式で考えますが、それぞれのファクター(売り上げ、原価、経費)で詰めに詰めて考えます。 つまり、

売り上げ=いつ、どこで、だれが、いくらで、どれだけを
原価=だれから、いくらで、どのくらい、いつ、どのようにして
経費=だれを、いくらで、いつからいつまで、何時間を、どれだけで

と言うように3つのファクター(売り上げ、原価、経費)だけでも数字に影響する要因はこのくらいに細分化されます。



3つのファクター(売り上げ、原価、経費)に対し、5つくらいの因子があり、条件で言うと5×5×5=125通りの利益があるということになります。

これだけのケースがあると絶対に利益がピタリと合うということはありえません
よって、計画上は(掛け目)で調整します。

9掛け(90パーセント)、8掛け(80パーセント)、7掛け(70パーセント)と言うようなことです。
つまり中小企業にしても大企業にしても大なり小なり事業計画の最後の決定は9掛け、8掛け、7掛けと言うような非常にアバウトなことになっているというのが実態でしょう。


このように事業計画を積み上げ方式(掛け算)で利益を考えるよりも中小企業の場合は、
まず、

1、一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
2、それはいくつの商いで一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
3、だれとだれで一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
4、一年中できるか?若しくは何ヶ月できるか?

というような足元から固める発想も必要です。



私が何を言いたいのかを要約すると、
社長は、事業計画を積み上げ方式(掛け算)で作っても良いが、これはあくまでもバーチャルであり、実際にだれがやるのかと言うような足元から固める発想が必要不可欠である」と言いたいのです。

よく計画を作るときに、実際にいない社員の人数をカウントしたり、出来るか否かわからない社員の実績を予定したりして数字上の「売り上げ−原価―経費=利益」を算出しますが、たいがい外れます

結局は、社長が考える「足元から固める発想」の方が「当たらずも遠からず」ではないでしょうか。
つまり計画とはバーチャルであり、実際は今あるものしか使えないという事実は曲げられないからです。


2009年12月14日

社長の経営哲学その2(事業と商売)

前回の「事業計画」のつづきです。 さて、どんなに少ない人数で起業したときでも、また多くの従業員がいる企業を承継したときでも、確かに「事業計画書」はあるべきであり、必要です。


しかし、もっと大切なことがあるのです。

それは、
この商品やサービスは売れるか?」ということです。

何百ページの「事業計画書」や、有名な経済総研の「SWOT分析」よりも、たった一言 「売れるか?」の方がはるかに重要です。



勘違いを招いては困りますので繰り返して説明いたしますと、
何百ページの「事業計画書」や、考え抜いた「事業計画」、また「過程」と「考え方」を社員全員で共有するための「事業計画」は必要不可欠であるが、それよりも大切なことは、「この商品やサービスは売れるか?」という問いに社長がいかに真剣に考えているか、ということです。


このシンプルな問いこそ「商売」の原点であり、その原点が「見えない」から何百ページの「事業計画書」を作っているのなら大きな間違いです。

多くの経営者が社員総出で多くの手間とお金を掛けてたいそう立派な「事業計画書」を作り時には全社員を集め「事業計画発表会」のようなことをしますが、これはこれで重要なことでしょう。社員総出であすのわが社の計画を作るのですからこれほど尊いことはありません。

しかしそれよりも「この商品やサービスは売れるか?」という問いの方が大切なのです。


私が言いたいことは、
経営者が「この商品やサービスは売れるか?」の問いを最も大切に考えることよりも、何百ページの「事業計画書」を作るのが大切に思っているなら大きな間違いだと言いたいのです。


誤解を恐れず極論を言いますと、
経営者は「事業=事業計画」を練るよりも「売れるか?」の感覚を研ぎ澄ませていただきたいと言うことです。

優先順位で言うと
「売れるか?」の感覚 > 「事業=事業計画」ということです。

そして、
「売れるか?」の感覚は、「顧客の気持ち」に直結しているのです。

自己満足で自社の「事業計画書」を作るよりも、「売れるか?」を一途に考えることは、絶えず「顧客の気持ち」を考えることとダブります。

この「顧客の気持ち」を解ってこそ事業が成り立つのです。

百ページの「事業計画書」は必要ですが、
その前に「売れるか?」を一途に考え、絶えず「顧客の気持ち」を念うことこそ商売の原点なのです。


2009年12月07日

社長の経営哲学その1(事業と商売)

どの企業の社長も自身の経営哲学があります。


ご自身、起業した時を思い出してください。

最初に会社を起こし、何らかのビジネスモデルを用いて、ほんの数人の社員で始めたというパターンの方が多いのではないでしょうか?


二代目や三代目で会社を継承したと言う場合はその会社の規模にもよりますが、既に従前からのビジネスモデルが在ったと思います。
それを改善、改良していまのビジネスモデルになってきたのでしょう。


どこのビジネスセミナーや有名社長の講演会や出版物を読んでも、言っていることや書いてあることの手順は、

、 ビジネスモデルを練って
、 そのモデルに数字と日付を入れ
、 具体的に行動計画を作成し
、 やる気と勇気を持って実行し
、 一定期間が済んだら予実績を対比しつつ振りかえって計画を練り直し
、 次の期間に向けてまた行動する

まさに プランドゥチェックアクション のサイクルを回せというようなことや

、 企業理念は
、 行動指針は
、 経営目標は

と言うようなことが多いのではないでしょうか


これは正に、「事業計画」であって企業が「事業」に取り組むときに必ず必要な「過程」と「考え方」です。

そして、上記の事柄があまりにも当たり前すぎてだれも疑うことも無く、また勉強すればするほど「事業」に取り組むときに必ず必要な「過程」と「考え方」を大事にします。

確かに企業=組織であった場合、「過程」と「考え方」を全員で共有することは必要不可欠です。


しかし、会社を起業するとき、つまりまだあなたの会社が「赤ちゃん」のときは、必要なのでしょうか?


つづく


 

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