企業再生レポート
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2010年01月25日

会社を絶対潰さぬ極意とは?「夢の持ち方」

よく言われることとして経営者は夢を持たなければならない。そして夢に「日付け」を入れなければならない。夢に「日付け」と「数字」をいれたものが「計画」になると言うような話は皆さんも幾度となく聞いたことがあると思います。
では「夢」とは、あなたにとってどの程度の事が「夢」に値するのでしょうか?

単に事業内容をあれこれと考えて、事業規模がこれくらいで、この時期にはこれくらいの規模にしてと言う様な事が「夢」なのか?
また今がほんの数人の規模のときに、何時いつまでに会社を上場させてと言うのが「夢」なのか?
また零細規模の町工場が世界規模のメーカーになるというのが「夢」なのでしょうか?

これは、各人各様であって何が正解かと言うようなものではありません。
しかし、経営者にとって「夢」=「希望」は持ったほうが言いし持つべきだと思います。

ただし、どんな大きな「夢」も一歩一歩の積み重ねだということを忘れてはならないのです。 例えば5年先にこの様になっていたいと考えると、一日一日の計画は1年や2年は考えられると思いますが、5年先の一日一日の計画まで考えられません。


しかし、計画を達成したくてそこに焦りがあると大博打のような手に出ることも多々あるでしょう。これが大きな挫折の原因になります。
例えば、こんな大きな店舗を持てば売り上げが倍増する、こんな大きな工場を持てば生産力が何倍にもなる、、、、、、、、 この様な「掛け算」的な発想はある種気持ちのいいものですが、大きな落とし穴が待っています。

また、短い時間で「夢」を達成しようと思うとこの「掛け算」的発想は不可欠ですが、逆になったとき(裏目に出たとき)悲惨な結果となります。


会社を絶対潰さぬ極意という意味での方策とは何でしょうか?
それは「足し算」的な発想です。 5年先であろうが10年先であろうが1年先の年間計画のごとく一日一日の計画をもって坦々とやり遂げることです。
しかし5年先のことを今決めても近い先で必ず修正は必要になります。そのときにまた一日一日の計画を持てばよいのです。 このような亀のような歩みこそ会社を絶対潰さぬ極意と言えるかもしれません。

正に「ウサギと亀」の世界です。 亀のような歩みでも適時方向を変え、修正しながら止まることなく前進すれば何時か目標に近づきます。運がよければ達成するでしょう。

しかし、「掛け算」的な発想は「逆レバレッジ」になるととんでもない方向に行ってしまいます。それが修正不可能となり会社を潰してしまうのです。

皆さんは「掛け算」派でしょうか?それとも「足し算」派でしょうか?

2010年01月18日

会社を絶対潰さぬ極意とは?「失敗の事業計画」

私は仕事柄、年間何十という事業計画書をみます。そしてそれらは、その殆どが右肩上がりなのです。考えると当たり前のことですが、
右肩下がりの事業計画は、事業部門を閉鎖するときや会社を清算するときしか見たことがありません。
言い換えると「成功」のパターンしかシミュレーションがないのです。つまりオールorナッシングなのです。

そしてそんな計画がスタートすると万一失敗したり、計画通りでないときにどのタイミングで撤退するかが、解らずに「時すでに遅し」となるケースが大半なのです。

太平洋戦争のとき日本が最後まで降伏せず、原爆を投下されてやっと降伏したのと同じです。
しかし米英はシンガポールを侵略されたときマッカーサーが一旦、撤退しそのとき「アイシャルリターン」と言ったのは有名な話ですが、一旦撤退し、勢力を整え再度戦うと言うことが大切です。


おそらく多くの会社の事業計画書には失敗のときの計画書はないと思います。またあったとしても社長の心の中だけではないでしょうか?
これが後々大きな問題になります。 計画通りに進まないときに撤退タイミングを逃してしまい、手遅れになってやっと気づくというパターンが大半です。


「失敗の事業計画書」は、事業継続には必須なのです。
では、「失敗の事業計画書」とはいかなるものでしょうか?

野球に例えると:
1回から9回までを事業年度や事業期間とします。
9人の選手と決め、打順を決め、投手の継投をきめ、後は試合中に指示するのですが、 相手チームに何点差をつけられたらどうすると言うことを考えておくのです。

カジノに例えると:
ブラックジャックをするとき、あまりにもこちらのカードが悪いとき「サレンダー」と言う手を使います。
これは勝てそうにない手持ちカードのときディーラーに「サレンダー」と言うと掛けたチップの半分を取られますが、もう半分は取られずにその勝負を降りられるのです。一見損に感じますが不利な勝負が半分の損失で降りられるのです。これを得と思うか損と思うかで大きな開きが出来るのです。


話を元に戻します。 事業計画書で必ず「失敗の事業計画書」を作ります。具体的には

1、売り上げが計画値を割り込んだ場合のシミュレーション(例:80、60、40%)
2、経費が増加した場合のシミュレーション(例:120、140、160%)
3、原価が増加した場合のシミュレーション(例:120、140、160%)


要するに利益が計画に比べ減少するときに対策を考えておきます。

そして、最も大事なのは、
「いつ どれだけ マイナスだったら どうするか」を明確に決めておきます。
例えば事業計画期間が1年だったとしたら

「3ヶ月でいくら計画対比マイナスならどうする」
「6ヶ月でいくら計画対比マイナスならどうする」
「9ヶ月でいくら計画対比マイナスならどうする」


と言うように時間とマイナス幅でマトリックスを作成し、あらかじめあらゆる場合の失敗をシミュレーションしておきます。そして実際に計画がスタートして進行するとその時々に万一失敗してもあらかじめその対策は既に持っていながら余裕を持って対策にあたれます。

これは、場当たり的に対策を講じるのとあらかじめ対策を持っているのとではいざと言う時大きな差となって表れるでしょう。
事業計画には必ず「失敗の事業計画書」も作って下さい。

2010年01月12日

会社を絶対潰さぬ極意とは?「失敗9割、成功1割」

みなさん明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、年明けから政治関連等いいニュースがありません、

また失業率も高止まりですし、新卒の就職内定率は低いまま、どちらかと言うと暗いニュースが年初めからメディアの記事になっています。

そんな昨今ですが、私のブログは「絶対に会社を潰さぬ極意」と題して掲載いたします。年間数百件の「苦しい企業」に関わり、自身も倒産経験のある私だからこそ申し上げられる経営の「勘どころ」を公開して行きます。では、その第1回目は、 「失敗9割、成功1割」です。

たいていの有名な経営者の講演を聞いたり記述本を読んだりしますと「失敗9割、成功1割」のような意味合いの事を言っています。

例えばホンダの創業者である故本田宗一郎は、町のオートバイ屋から2輪で世界グランプリを制覇しさらにF1でも勝利しています、そして現在は世界中でだれでもが知っている自動車メーカーです。

またかの故松下幸之助翁も電球製作から世界のパナソニックになりました。

そんな偉人たちや成功を収めた経営者がよく言うフレーズで 「失敗9割、成功1割」=「多くの失敗、ほんのわずかの成功」と言う意味の事をおっしゃいます。

この発言を真に受けて「9回失敗しても1回成功すればいいのか」という解釈をすると大きな誤解になり会社をいくつ潰してもキリがありません。

この発言の正しい解釈は、 「失敗を9回しても潰れないくらいの投資額か、それをカバーできる他の収益があった」ということなのです。

また「9回に1回の成功とは10パーセントの成功確率ですが、これパターンを10回繰り返せば10回の成功を獲得できる」と言うことなのです。

上記のことを整理すると、

1、10回のうち9回失敗しても潰れない1回当りの投資金額
2、失敗してもそれをカバーできる本業(収益)がある
3、1割の成功事業を多く積むために新規事業の数とスピードを猛烈にこなす


と言うようなことが言えます。

しかし中小零細企業の場合、それが命取りになる投資パターンになっているのです。

言い換えると大企業は額的には桁違いの投資金額でも、年商や規模からの率でいうと案外小さい投資規模なのです。実は大企業はけっこう「渋い」のです。

パナソニックやソニーが数千億の投資といっても率で言うとそれほどでもないのです。 皆さんの方がよほど思い切った事業を展開し、大きな命がけをしているのです。

次回はシュミレーションと事業計画についてお伝えします。

 

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