企業再生レポート
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2011年07月25日

「かまどの灰はだれのものか?」その6


会社の景況がいいときは、社長も取締役となった幹部社員も
なんの問題もなく、両者とも経営責任を担っているという
当事者意識が働き大いにモチベーションを維持できたで
しょう。
また、待遇面でも社長共々、一般社員よりもその幹部社員
の給料は多かったはずです。


しかし、会社の資金繰りが難しくなったときその幹部社員は自身の
給料を下げる提案をするでしょうか?

また、連帯している保証を外せと言わないでしょうか?

つまり沈み行く船(会社)に船長(社長)とともに運命を共にするでしょうか?

太平洋戦争の映画でも軍艦が沈没するとき、最後までその軍艦と共に
沈むのは艦長だけであとは、全員退去なのです。

まして、この平和な日本で、
社長と運命を共にする幹部社員(その家族親戚を含め)は
いるのでしょうか?


次回に続く

2011年07月19日

「かまどの灰はだれのものか?」その5

中小零細企業の場合、圧倒的に多いのが、株主、役員共に社長のみ
又は、その家族のみと言う構成です。

また、身内以外の社員で幹部の人が取締役のメンバーに入っている
ケースもあると思いますが、たいていの場合、幹部としての意識付けの
目的であり、経営責任をどうこうと言うような位置づけではありません。

あくまでも、社長が幹部社員に経営責任者として、
意識を持ってもらいたいという願望を反映しているのです。


大きい責任感をもち取締役となった幹部社員ですと、
ある程度、社長と取締役となった幹部社員の意識は共通して
いると思いますが、真の意味で経営責任を負担していると
言うことは少ないと思います。

それは自社が危機的困窮時になると明白になります。

銀行借り入れの際に、その取締役となった幹部社員が連帯保証を
しているとか、不動産を担保提供しているか、と言うような部分で
計れるのです。

一般的にはそのようなことは稀であり、実際に取締役となった
幹部社員がそのような保証等をしている場合、資金繰りが苦しく
なると、社長とその社員の間で、大きなトラブルとなります。

また、その社員は納得してそんな保証等をしていたとしても
その家族や親戚まで納得して、そんな保証等を提供したで
しょうか?

会社が平時のときは、社長とその幹部の関係も何ら問題もないで
しょうが、いざ危機的困窮時となり、銀行に借入返済ができず、
その取締役となった幹部社員の自宅に督促状が届いたとき、
その家族内でもトラブルになることは、必至です。


結局、社長は、そうなったとき若しくはそうなる直前に、
取締役となった幹部社員の連帯保証を外すのに必死になります。

また、その幹部社員もなんとか保証を外すようその家族共々社長に懇願するはずです。


次回に続く

2011年07月11日

「かまどの灰はだれのものか?」その4

いい時は「会社は社会の公器」、
苦しいときは「かまどの灰はみんなのもの」といっても、
「灰」すらもないという状況での会社内の雰囲気をお話しましたが、
悲しいかなこれが事実です。


一ヶ月でも給料を遅配すると、何割かの社員は転職サイトに登録
するでしょうし、社内のムードはがらっと変わります。


だからといって、社長は開き直って、社員に「だれが給料を支払って
いるんだ」という態度になると、そのムードは一気に加速し、会社は
一直線に崩壊に向かうでしょう。


これは、上場企業と中小零細企業では多少の温度差はあれ
同じことです。


では、世の中小零細企業の社長の考え方はどうすればよいの
でしょうか?

何冊もの経営書を読み漁っても書いてある内容は、似たり寄ったりです。


なぜでしょうか?

それは、筆者は大方の場合、成功者であり、大抵は上場企業や
それに準ずる企業を成しえた方ばかりだからです。

また、自己啓発セミナーや、経営セミナーに行けば行くほど
教科書的な理念が増幅します。
つまり自身の今ある場所とは大いに乖離してくるという事です。

だれでも松下幸之助氏や、稲盛和夫氏の本は読んだ事があると
思いますし、またそれに感銘を受けた方も多いでしょう。

しかし、そこに書いてある事は、いまの自社の立場とはあまりにも
乖離しています。


次回に続く


2011年07月04日

「かまどの灰はだれのものか?」その3


カマドの灰がたくさん溜まっているときは、
その「灰さえも社員みんなのも」と考えるはずです。

しかし、
「灰がたくさん溜まっている」を経営的意味合いに置き換えると
「内部留保が溜まっている」と解釈できます。

これはすなわち余裕があるときのことです。


このような時は何の悩みもなく「灰さえも社員みんなのも」と
考えることができます。


しかし、「カマドの灰が無くなり隣の家から灰を借りていた=
債務超過で銀行から借金だらけ」だったらどうでしょうか?

「隣の家から借りた灰=マイナスの灰=借金」を社員みんなのものと
いって社員が納得するでしょうか?


そのときは、社長の責任であり「経営力がない」「判断できない」
「遊びすぎ」あげくには「ばか社長」と言われるのです。


いい時は、誰もが社長についてくるでしょうし、
会社は公器という理念に社長も社員も納得し満足するでしょう。
しかし、困窮時もそうでしょうか?


一ヶ月でも給料を払わなかったら、社員の眼つきは変わります、
また、取引先の噂にもなります。

その取引先に解ってしまうのは、大方の場合社員が愚痴をこぼしているからです。


もしも、うちの社員は、そんな事は無いと思う社長は一ヶ月給料を
払わないという実験を一度ためしてください。
噂が広まる前に、労働基準監督所から呼び出しをもらうかもしれません。


次回に続く

 

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