企業再生レポート
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2013年12月24日

「かまどの灰はだれのものか」 その4

いい時は
「会社は社会の公器」
苦しい時は
「かまどの灰はみんなのもの」
・・・と言っても
「灰」すらないという状況の中での会社の雰囲気を
前回はお話しましたが、悲しいかな、これが事実です。


1か月でも給料を遅配すると、何割かの社員は
転職サイトに登録するでしょうし、社内のムードはガラッと変わります。

だからと言って
社長は開き直って社員に
「誰が給料を払っているんだ!」という態度になると
その社内の雰囲気は一気に加速し
会社は一直線に崩壊へ向かう
でしょう。


これは会社の大小に関わらず、上場企業と中小零細企業でも
温度の差こそあれ同じことです


では世の中の中小零細企業の社長の考え方は、
どのようにすればいいでしょうか。


何冊も経営書を読み漁っても
書いてある内容は似たり寄ったりです。
なぜでしょうか。


それは
筆者は大方の場合、成功者であり
たいていは上場企業やそれに準ずる企業を成し得た方
ばかりだからです

また自己啓発セミナーや経営セミナーに行けば行くほど
教科書的な理念が増幅します。


誰でも
松下幸之助氏や稲盛和夫氏の本は読んだことはあると思いますし
またそれに感銘を受けた方も多いでしょう。
しかしそこに書いてある事は、
今の自社の立場とはあまりにも乖離しています。

2013年12月20日

「かまどの灰はだれのものか」 その3

かまどの灰が沢山溜まっているときは
その灰さえも「社員みんなのもの」と考えるはずです。

灰が沢山溜まっている」を
経営的意味合いに置き換えると
=内部保留が溜まっている
と、解釈
できます。

これは すなわち余裕があるとき です。

このような時は何も悩みがなく
「灰さえも社員のもの」と考えることができます。


しかし
かまどの灰がなくなり隣の家から借りていた
=債務超過で銀行から借金だらけ

だったらどうでしょうか。

借りた灰=マイナスの灰=借金  を
社員はみんなのものと言って納得するでしょうか。


その時は社長の責任であり
「経営力がない」「判断できない」「遊びすぎ」
あげくには
「バカ社長」などと呼ばれるのです。


いい時は誰もが社長についてくるでしょうし
会社は公器という理念に
社長も社員も納得し満足するでしょう。
しかし困窮したときも果たしてそうでしょうか。


1度でも給料が未払いだったら社員の目つきは変わります。
取引先にも噂になるでしょう。
大方の場合、社員が取引先に愚痴をこぼしているからでしょう。


もしもうちの社員はそんな事はしない!と思う社長は
1度給料を支払わないという実験を試してみてください。
噂が広まる前に労働基準監督署から呼び出しがかかるかも知れません・・・。


次回に続く


2013年12月09日

かまどの灰は誰のものか その2

どんな経営指南書を読んでも
「会社は社会の公器であって経営者・社員・取引先・顧客・株主と
 五方良しのオールウィンの関係でなければならない。」

と書かれています。


これは経営者にとって宗教の経典のようなものであり
絶対に逆らってはいけないもの・・・
まるで「法律」であるかのように思っています。

20数年間社長として会社を経営してきた私自身でさえ
そのように思っていました。


しかし究極的に考えると、中小零細企業の社長さん達は
(私自身を含め)心の底から、そう思っているのでしょうか。


会社の業績がいい時には
社長は高級車に乗っていたでしょうし
ゴルフにもよく行ったでしょう。

また東京の銀座・大阪の北新地では
一般社員より社長の方が利用者は多いはずです。

海外視察へ一番多く行くのは社長でしょうし
新しいビジネスモデルの模索や
外の空気を感じながら新しい発想が出来るようにとか
色々な理由はありますが、
ゴルフにしろ高級クラブにしろ、
もちろん仕事上の接待も含め
プライベートな瞬間は一瞬でもなかったでしょうか。

「一番重要な仕事をしているのは社長であって
 全責任は社長が負うのだから待遇は社長が一番よくて当たり前」
という考え方を1%でもしていなかったでしょうか。


大半の皆さんは
中小零細企業の社長であって
公的責任から逃れようのない上場企業の社長ではないのです。

ここに大きな勘違いがあり
中途半端な善意が真実を見逃させます。


次回に続く

2013年12月03日

かまどの灰は誰のものか その1

少し年長者の方になると
「かまどの灰まで誰々のもの」という表現は
聞き慣れているかと思いますが
年齢の若い方ですと、意味不明のフレーズだと思いますので
まずは若干の説明から始めたいと思います。


昔からの表現で
「独占欲に非常に強く、
すべてのものが自分のものである」

と、云う様な考え方を非常に強調した表現として
使われてきました。

いまどき「カマド」と言っても
見たことも聞いたこともない方も多いと思います。

「カマド」とはもちろん台所にあるコンロの事で
下から薪をくべて火を起こし、
その上で煮炊きをするためのものです。

その「カマド」の底に溜まった
「灰まで自分のもの=すべて自分のもの」という意味です。


これを経営的観点で表現すると
「すべては社長のものであり、会社は社長のものだ」
という意味に使います。


どちらかというと
あまり、いい意味で使われるのではなく
「どあつかましい」とか「ドケチ」とか
とにかく限度を超えた独占欲を表現するときに
例えとして使う表現です。

どんな経営書をめくっても
「かまどの灰まで社長のもの」という
考え方はダメだと書いてあります。

また仮に、多くの社長にアンケートを取ったなら
ほぼ100%の回答は「そんな考え方では社員は育たない」
「会社は成功しない」と答えるでしょう。

しかし


本音を言うと
中小零細企業の社長さんは
心の底からそう思っているのでしょうか。

次回に続く

 

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