企業再生レポート
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2016年01月25日

資金繰りが成り立つか

次なるハードルは、必須条件4=資金繰り です。

@再生する企業の営業利益が出ている
A企業としての優位性もある
B社長を引き受けてくれる人材がいる

新設会社が設立できたら、あとはその運営上で、資金繰りが成り立つかどうかです。

昔からのことわざで
「勘定合って、銭足らず」といいます。

このようなケースではせっかく新組織ができ上がり
立派な経営計画を策定しても資金面から二次破綻が起きかねません。

つまり、損益上は黒字であっても、資金繰り上
すなわちキャッシュフローが赤字であれば経営が成り立ちません。

一般的には
損益(収入−費用)が黒字で資金繰りが赤字というケースでは、
売り上げの回収と仕入れなどの支払いとのタイミングのずれに
起因することです。

経営が順風満帆で継続していて正常な状態にあり
営業利益が黒字ということであるならば、
金融機関(銀行)で借入を起こすことが通常であり
難しい話ではありません。
しかし、今回は企業再生の局面の話です。

新設会社がいきなり金融機関から
運転資金を調達しようとすると大体は
銀行の担当者から
「まずは、一期目の決算書を拝見してからにしましょう」
「担保不動産は?」
「社長以外の保証人は?」
と、以上のような応答がほとんどで、体よく断られます。

企業再生の計画を考えるとき
新会社の資金繰りが金融機関等の借入に頼らずとも
必ず成り立つことが重要であり、かつ必須条件です。

では金融機関に頼らず資金繰りを成り立たせる方法
次回お教えいたします。

2016年01月19日

社長に代わる社長がいるか

そして、次のハードルとして
必須条件3=新会社の設立が可能、かつ
その社長を引き受ける人がいるかということです。


企業再生とは

→従前の企業でも借入などがなければ
黒字が確保できる可能性があり、営業譲渡、
会社分割などの手法により黒字が期待できる事業を分離し
あるいは譲渡する。

→従前の会社の連帯保証人であるから
新会社には建前上かかわれないところから、
新会社の社長には信頼の置ける
(裏切られない)人物を社長にする。

→表向きの新会社の社長は自分ではないにしても、
実質的には自分が社長をできる環境を構築する。


このようなイメージで
新会社の設立と協力してもらえる新社長がいるか
というのが次のハードルです。

上記に示したように、
従前の会社の社長はその会社の連帯保証人ですから、
新会社には、当分の間は一従業員としてかかわることになります。

そんな中で新会社の銀行通帳を作るにしても、
新会社の社長はもろもろの取引に際して印鑑証明や免許証など
個人を特定できるものが必要になり、
新会社の新社長に大きな負担をかけるのが普通です。
妻子であればまだしも、
他人や旧会社の幹部ではなかなか意思の疎通が難しく、
気も使うものです。

それでも第2のハードルとして、
自分の分身として新会社の設立が可能で
その社長を受けてくれる人がいるかどうか?
ということになります。

つまり、名目的な社長のなり手を探してこれを社長とし、
当分の間自らは黒子に徹するということです。

以上で、企業再生の必須条件を三つ書き上げました。

2016年01月08日

中小零細企業再生は営業利益確保

中小零細企業の再生には
その肝=必須条件1=営業利益
が必要です。

まずは、再生すべき中小企業が「赤字体質」であれば
「黒字体質」できるか否かが最大の課題なのです。

当然困窮した企業は多額の銀行借入があり、
大きな支払利息を払っています。

また,業暦の長い会社では古参の幹部など
家族同然で切るに忍びない社員もいることでしょう。

しかし、
社長は一度頭の中を空っぽにして考えなくてはなりません。

何を考えるのかというと、今の自社のビジネスモデルは
自分が今から新たに始めたと仮定して
「黒字」にできるのか?ということです。

冷たいようですが
再生しようとしている自社の営業目的が
黒字に転換できないのであれば、それは不可能です。

時代背景がそのビジネスを必要としなくなったのだと思い、
あきらめるよりほかに方法がありません。

再生するためには借金(支払利息、元金返済)はなく、
社員は必要最低限の賃金(最大限のリストラ後の人件費)とし、
経費の大きくかかる資産(自社ビル、工場等)もない。

しかも取引先は従前通りであって、
起業したときのようにゼロからのスタートではないという
「恵まれた状態」を前提として
「黒字」にできるか否か?ということが再生可能かどうかを分けます。

つまり、現在の惨状から考えて、
夢のような理想の経営環境をイメージしたとき
「黒字」にできる可能性が持てるか否かにかかってきます。
今の事業にいわゆる市場性が見いだせるなら
上記のような「黒字」をイメージできるでしょう。

 

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