企業再生レポート
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2014年04月10日

永続する中小企業とは?再生時の社長の考え方についてその1

ある種、
企業再生に取り組まなければならない企業の
社長は絶望感で蔓延しています。

それも
再生スキームがおぼろげながら見えているならまだしも、
月末の手形が決済できない、
銀行にどうやってリスケジュールのお願いをしようか
と言う段階では、
自分は世界の不幸を一身で引き受けている
と言うようなものではないでしょうか。


本当は違います。

会社を起業し、
ほんの数人の社員から始め、
その業界の平均的な規模に成長するまでは、
どの社長にとっても「不安感」より
「達成感」の方が大きいことと思います。


しかし、会社がその業界有数の規模や、
その地域での大手企業となると、話は別です。
常に大きな不安が付きまとい、
その不安を解消するために日々努力し、
次々に手を打ち、実際に施策を実行すると言うようなものです。

実際に気持ちの上では、
一瞬の「達成感」と99パーセント「不安感」ではないでしょうか。


山登りに例えるなら、
登山経験の無い者が、
はじめて六甲山(標高900m関西の山で
ハイキングに向く)に登った時や、
夏の富士山や日本のアルプスに登ったときは
「不安感」のようなものは、まず考えられません。
しかし、それが冬の富士山なら話は別です。
またこれがチベットの高山や、
ヨーロッパのアルプスでは、
不安と言うよりは、「命がけ」となります。

私が、申し上げたいのは

企業再生しなければならない事態に陥った場合
本人は地獄の底に落ちた気分でしょうが
実際は登山の途中で転がり落ちて
登りはじめまで下がったということです。
また、転がり落ちた原因もすでに明白です。

転がり落ちないように
もう一度来た道を登ればいいのです。

たしかにあなたの企業規模が大きいほど
やるべき作業は多いのですが、
中小零細企業の場合はさほどでもないと言うことです。

例えるなら、高い山に始めて登る「不安感」と、
今まで登った山をもう一度登るのとはどちらが不安でしょうか?


そして、今まで登ってきた山があなたの会社です。
なぜ失敗したか解っていますし、
もう一度起業時に立ち返って考えればいいのです。

おそらく、企業再生に取り組まなければならない社長は、
「もう一度起業時に立ち返って」という意味や
手法が理解しがたいかも知れませんが、
我々がコンサルティングします。


最後に言いたいのは

未踏峰の山に登るよりも、
登った山をもう一度登るほうが「簡単」で「気楽」ということであり、
成功確率は登った山をもう一度登るほうがはるかに高いということです。

企業再生において社長は
いかなる時もぶれない「心持」が必要ですが
その裏づけとして
登った山をもう一度登るほうが「簡単」で「気楽」という信念があると
必要以上に「ビビリ」がなくなり平常心を保てるでしょう。



アドバンスパートナーズ株式会社/アドバンスコンサルティング株式会社
代表 辰岡 泰文

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2014年04月04日

永続する中小企業とは?オリジナリティーその2

前回オリジナリティーについて矢沢氏の例を引用して書きましたが
今回はもう少し踏み込んでみたいと思います。

今の経済状況がもしも右肩上がりなら
こんな「オリジナリティ」という事は考える必要もありません。

なぜなら生産にしろ、販売にしろ、企画にしろ
何をとっても一番の会社が勝つからです。

例えば
販売なら一番の販売力
小売店なら一番の品数、販売店面積
生産から文字通り生産高、生産コスト・・・などなど
言ってみれば一昔前の(といっても20年前ぐらいですが)
スーパーのダイエーや、百貨店のそごうのようなものです。

右肩上がりの時代は、一番大きい者が勝ち
それはどの業界でも同様でした。


しかしこれが逆に右肩下がりの時代になると
その一番大きい者が一番早く絶滅するという事です。

その証拠にダイエーもそごうも屋号はあるものの
資本や経営陣は全くの別会社になっています。
ですから今の時代、中小企業はある意味チャンスなのです。
答えも実にシンプルです。


  「他社が無い、何かがあるかどうか」

全ては上記にかかっています。
ひとつ例に挙げます。
もしもあなたが動物園を経営していると仮定します
それはかなり田舎の、規模も小さく不便なところにある動物園です。
もしもそんな動物園に「双頭の鷹」がいたならどうでしょうか。
世界各国から来園者の大津波となるでしょう。

これは少し現実離れしていますが、
こんな発想です。

例えばパンダと記念撮影できる、コアラを抱っこできる
虎に馬乗りできる、象の鼻と腕相撲できる
こんな発想(人が考え付かないこと)です。

逆に牛の乳を絞れる、ウサギに触れる、ヤギに餌をあたえる
こうなると何の驚きもなく、どこでもやっていることです。
要は「人のやらないことをやる」があって
「人が持っているものを自分も持つ」とは絶対に違うのです。

もしもあなたの経営する動物園に「双頭の鷹」がいたなら・・・を
イメージしてください。
勝つキーワードは「他にないもの」「誰もやっていないこと」です。




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2014年03月12日

永続する中小企業とは?オリジナリティー

昨日、夜遅くにてテレビを見ていますと
「矢沢永吉」の特集番組をしていまして
私も深夜までついつい見入ってしまいました。

その番組は「還暦」を迎えた矢沢永吉の東京ドームコンサートの
メイキング番組でした。
そして、「還暦=60歳」を迎えた矢沢氏が、そのコンサートのMCで
いていたフレーズに気になる一言がありました。

「俺は日本で初めて60歳を超えたロックンローラーだ!」

実際はもっと高齢なロッカーはいるでしょうが
あそこまで現役のロッカーは矢沢氏の他にはいないのでは
ないでしょうか。

それほど彼の「動きと声」は「現役」と言うのにふさわしいものでした。


結局私が感じたことは
あれほど「かっこよさ」にこだわった人は彼をおいて他にいない
ということです。
ですから矢沢氏が
「俺は日本で初めて60歳を超えたロックンローラーだ!」と言っても
誰も文句も言わないのではないかと思いました。


さて、前置きが長くなりましたが
日本で「矢沢永吉」はただ一人で
彼に似た歌い手はいないということです。

それは彼の道程や生き様の凝縮がそのように感じさせるのかもしれませんが
少なくとも似た人もいません。

おそらく矢沢氏は頂点をという意味で似た人がいないということでしょうが
これを中小企業に置き換えると、良くも悪くも
あなたの会社は
あなたの商圏で他社と比べて、似た会社が有るか無いかという事が
大変重要
になります。

わずかでも他社にない「オリジナリティー」を作り、それを育てる
「オリジナリティー」と言っても簡単に作れないでしょうが
何らかのサービスや製品、価格等のファクターの中で
1点でも2点でも他社にない点を作り、それを増やしていく・・・
そんな積み重ねが生き残る条件です。

高度成長期は、自社よりも優れた会社をベンチマークし、
それをそっくり真似るというような戦術があったかもしれません。
しかし今は残念ながら「右肩下がり」の時代なのです。

何より大事なのは「他社に無いものがある」という事です。

わからなくなったら「矢沢永吉」を思い出してください。
あの歳で結構しんどいと思いますが
彼が普通の60歳だったとしたら
多少歌がうまくても東京ドームは満員にはなりません。


あの声、体型、動きを維持するのにどんな努力があるのでしょうか。
考えただけでもしんどいですね。

しかし、あなたは「矢沢永吉」ではありません。

あなたの商圏で他社と比べてちょっとでも「他社に無いもの」を考え
増やし、育ててください。

もしもそれを消費者が支持したなら
あなたの会社の発展は「未来永劫」に近づくでしょう



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2014年02月14日

かまどの灰は誰のものか?最終

結局中小零細企業の全責任は社長ただ一人なのです。

ものすごく孤独な立場であり
誰も理解はしないでしょう。

また、外から見ると羨ましがられたり尊敬されたりと
いいこともあるでしょうが、
真には孤独で責任は自分だけでとらなければならないという
職業なのです。


あなたが雇い入れた幹部社員とは
決定的にその立場が違うのです。

そんな決定的に立場の違う幹部社員を会社は景気のいい時に
取締役にし保証もさせたら困窮時はどうでしょうか。
トラブル必至です。


私が言いたいのは責任においては
「かまどの灰は社長のもの」であり
誰のものでもありません。
社長一人占めです。

しかしそれで社員はついてくるのでしょうか。
取引先は信頼するのでしょうか。

つまり「かまどの灰は社長のもの」と思っている社会が許さないのです。

許さないというよりは認めてくれないといったほうが適切です。


真には「かまどの灰は社長のもの」という事実があり
これを認識したうえで、さらに、
「かまどの灰はみんなのもの」と思える度量が必要なのです。


家族を例に挙げると
お父さんは働いて給料をもらい家族を養っています。
お父さんは給料を自分のものだと思っているでしょうか。

また、お父さんが家族に対して「誰が養っているんだ!」というと
家族全員から大ブーイングとなるでしょう。

会社の社長とは「自分のもの即ち、みんなのもの」と思える度量がないと
悲劇になるということなのです。

責任においては「かまどの灰は社長のもの」であり
目に見えるもの(物質的)は「かまどの灰はみんなのもの」と
言えるかもしれません。


社長のみなさん、今一度「かまどの灰は誰のものか」お考えください。



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2014年02月03日

かまどの灰は誰のものか? その7

私が申し上げたいのは
このタイトルでブログを6回書いてきたように

「かまどの灰は誰のものか」の問いに
「みんなのもの!!」という答えを簡単な気持ちで
言っていないか?と言うことです。


最後の責任は社長である「あなた」が持っていますし
持ち続ける運命にあります。

あとの社員は幹部であっても責任はありません。

この責任とは
金融機関の保証や取引先に対する債務承認等
すべての義務を全うするものです。

そんな責任を持つのと持たないのとでは
その重さにおいて「天と地」ほどに違うということなのです。

その認識を持って
「かまどの灰はみんなのもの」と簡単に言えるでしょうか?


私は多くの社長という肩書の方にお会いしてきましたが
本当に資金繰りが困窮し窮地に陥った時
そのような考えの方はだれ一人いませんでした。

また多くの場合、連帯保証をさせた幹部社員との間にトラブルが発生します。
軽い気持ちで社員を役員にし、保証までさせて困っているのです。


そしてその家族や親戚の対策を考えると
夜もろくに眠れなくなるというようなものです。
会社はいい時だけではありません。

必ず「山」あり「谷」あり、その「谷」の時を考えて行動しなければなりません。



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2014年01月23日

かまどの灰は誰のものか?その6

会社の景状がいい時は
社長も取締役となった幹部社員も何も問題なく
経営責任を担っているという当事者意識が働き
大いにモチベーションを維持できたでしょう。

また待遇面も社長ともども一般社員よりも給料は多かったはずです。

しかし
会社の資金繰りが難しくなったとき
その幹部社員は自身の給料を下げる提案をするでしょうか?

また
連帯している保証を外せと言わないでしょうか?


つまり
沈みゆく船(会社)に船長(社長)と共に運命をともにするでしょうか。


太平洋戦争の映画でも軍艦が沈む時には
最後までその軍艦とともに沈むのは船長だけで
あとは全員退去なのです。

ましてや、この平和な日本で
社長と運命をともにする幹部社員(その家族を含め)は
いるのでしょうか。

次回へ続く



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2014年01月16日

「かまどの灰はだれのものか?」 その5

中小零細企業の場合、圧倒的に多いのが株主、
役員ともに社長のみ、または家族のみという構成です。

また身内以外の社員で幹部の人が取締役のメンバーに
入っているいるケースもあると思いますが
たいていの場合、幹部としての意識付けの目的であり
経営責任をどうこうというような位置づけではありません。


あくまでも
社長が幹部社員に経営責任者として意識を持ってもらいたい
という願望を反映しているのです。
 
大きい責任感を持ち、取締役になった幹部社員ですと
ある程度社長と意識は共通していると思います。
しかし真の意味で経営責任を負担しているということは
少ないと思います。
 


それは自社が危機的困窮時になると明白になります


銀行借り入れの際に、その取締役となった幹部社員が
連帯保証をしているとか、不動産を担保提供しているか
というような部分で計れるのです。


一般的にはそのようなことは稀であり実際に取締役になった幹部社員が
そのような保証をしている場合、資金繰りが苦しくなると
社長とその社員との間で大きなトラブルとなります。

また社員は納得して保障等をしていたとしても
その家族や親戚まで納得して保障を提供していたのでしょうか。


会社が平時は社長とその幹部の関係も何ら問題はないでしょうが
いざ危機的困窮時になり銀行へ借入返済ができず
督促状が取締役となった幹部社員宅へ届いたときに
家族内でもトラブルとなることは必須です。

結局、社長はそうなったとき、そうなる直前に
取締役となった幹部社員の連帯保証を外すのに必死になります。
 


また幹部社員も何とか保証を外すように
その家族ともども社長に懇願するはずです。

次回に続く



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2013年12月24日

「かまどの灰はだれのものか」 その4

いい時は
「会社は社会の公器」
苦しい時は
「かまどの灰はみんなのもの」
・・・と言っても
「灰」すらないという状況の中での会社の雰囲気を
前回はお話しましたが、悲しいかな、これが事実です。


1か月でも給料を遅配すると、何割かの社員は
転職サイトに登録するでしょうし、社内のムードはガラッと変わります。

だからと言って
社長は開き直って社員に
「誰が給料を払っているんだ!」という態度になると
その社内の雰囲気は一気に加速し
会社は一直線に崩壊へ向かう
でしょう。


これは会社の大小に関わらず、上場企業と中小零細企業でも
温度の差こそあれ同じことです


では世の中の中小零細企業の社長の考え方は、
どのようにすればいいでしょうか。


何冊も経営書を読み漁っても
書いてある内容は似たり寄ったりです。
なぜでしょうか。


それは
筆者は大方の場合、成功者であり
たいていは上場企業やそれに準ずる企業を成し得た方
ばかりだからです

また自己啓発セミナーや経営セミナーに行けば行くほど
教科書的な理念が増幅します。


誰でも
松下幸之助氏や稲盛和夫氏の本は読んだことはあると思いますし
またそれに感銘を受けた方も多いでしょう。
しかしそこに書いてある事は、
今の自社の立場とはあまりにも乖離しています。



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2013年12月20日

「かまどの灰はだれのものか」 その3

かまどの灰が沢山溜まっているときは
その灰さえも「社員みんなのもの」と考えるはずです。

灰が沢山溜まっている」を
経営的意味合いに置き換えると
=内部保留が溜まっている
と、解釈
できます。

これは すなわち余裕があるとき です。

このような時は何も悩みがなく
「灰さえも社員のもの」と考えることができます。


しかし
かまどの灰がなくなり隣の家から借りていた
=債務超過で銀行から借金だらけ

だったらどうでしょうか。

借りた灰=マイナスの灰=借金  を
社員はみんなのものと言って納得するでしょうか。


その時は社長の責任であり
「経営力がない」「判断できない」「遊びすぎ」
あげくには
「バカ社長」などと呼ばれるのです。


いい時は誰もが社長についてくるでしょうし
会社は公器という理念に
社長も社員も納得し満足するでしょう。
しかし困窮したときも果たしてそうでしょうか。


1度でも給料が未払いだったら社員の目つきは変わります。
取引先にも噂になるでしょう。
大方の場合、社員が取引先に愚痴をこぼしているからでしょう。


もしもうちの社員はそんな事はしない!と思う社長は
1度給料を支払わないという実験を試してみてください。
噂が広まる前に労働基準監督署から呼び出しがかかるかも知れません・・・。


次回に続く




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2013年12月09日

かまどの灰は誰のものか その2

どんな経営指南書を読んでも
「会社は社会の公器であって経営者・社員・取引先・顧客・株主と
 五方良しのオールウィンの関係でなければならない。」

と書かれています。


これは経営者にとって宗教の経典のようなものであり
絶対に逆らってはいけないもの・・・
まるで「法律」であるかのように思っています。

20数年間社長として会社を経営してきた私自身でさえ
そのように思っていました。


しかし究極的に考えると、中小零細企業の社長さん達は
(私自身を含め)心の底から、そう思っているのでしょうか。


会社の業績がいい時には
社長は高級車に乗っていたでしょうし
ゴルフにもよく行ったでしょう。

また東京の銀座・大阪の北新地では
一般社員より社長の方が利用者は多いはずです。

海外視察へ一番多く行くのは社長でしょうし
新しいビジネスモデルの模索や
外の空気を感じながら新しい発想が出来るようにとか
色々な理由はありますが、
ゴルフにしろ高級クラブにしろ、
もちろん仕事上の接待も含め
プライベートな瞬間は一瞬でもなかったでしょうか。

「一番重要な仕事をしているのは社長であって
 全責任は社長が負うのだから待遇は社長が一番よくて当たり前」
という考え方を1%でもしていなかったでしょうか。


大半の皆さんは
中小零細企業の社長であって
公的責任から逃れようのない上場企業の社長ではないのです。

ここに大きな勘違いがあり
中途半端な善意が真実を見逃させます。


次回に続く



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